電気需給約款目次
Ⅰ 総則
1. 適用 ·········································································································1
2. 定義 ·········································································································1
3. 単位および端数処理 ····················································································3
4. 実施細目等 ································································································3
Ⅱ 契約の申込み
5. 需給契約の申込み ·······················································································4
6. 契約の要件 ································································································5
7. 需給契約の成立および契約期間 ·····································································5
8. 需要場所 ···································································································5
9. 需給契約の単位 ··························································································6
10. 供給の開始································································································6
11. 供給の単位································································································6
12. 電気需給契約書の作成 ··············································································6
Ⅲ 料金
13. 料金 ········································································································6
Ⅳ 料金の算定および支払い
14. 料金の適用開始の時期 ················································································9
15. 料金の算定期間 ·························································································9
16. 使用電力量等の計量 ···················································································9
17. 料金の算定 ·······························································································9
18. 料金の支払義務ならびに支払期日および支払期限 ···········································10
19. 料金その他の支払方法 ···············································································11
20. 保証金 ····································································································11
Ⅴ 使用および供給
21. 適正契約の保持··························································································11
22. 契約超過金································································································12
23. 力率の保持································································································12
24. 需要場所への立入りによる業務の実施 ·························································12
25. 電気の使用にともなうお客さまの協力 ··························································12
26. 供給の停止································································································13
27. 供給停止の解除 ·······················································································14
28. 供給停止期間中の料金 ··············································································14
29. 違約金 ···································································································14
30. 供給の中止または使用の制限もしくは中止···················································· 15
31. 制限または中止の料金割引 ······································································ 15
32. 損害賠償の免責·························································································16
33. 設備の賠償·······························································································17
Ⅵ 契約の変更および終了
34. 需給契約の変更·························································································17
35. 名義の変更·······························································································17
36. 需給契約の廃止·························································································17
37. 需給開始後の需給契約の消滅変更に伴う料金の精算·········································18
38. 需給開始後の需給契約の消滅変更に伴う工事費の精算······································18
39. 解約等·····································································································18
40. 需給契約消滅後の債権債務関係····································································19
41. 消費税および地方消費税の税率変更の際の措置···············································19
Ⅶ 工事および工事費の負担金
42. 供給設備の工事費負担 ···············································································19
43. 計量器等の取付け ·····················································································19
Ⅷ 保 安
44. 保安の責任 ······························································································20
45. 保安等に対するお客さまの協力 ···································································20
Ⅸ 反社会的勢力との取引排除
46. 反社会的勢力との取引排除 ·········································································20
47. 契約の解除 ······························································································21
附 則 ···········································································································22
別 表 ···········································································································25


Ⅰ 総則

1. 適用
当社が電気事業法第2条第1項第7号に定める特定規模需要に応じて電気を供給するときの電気料金その他の供給条件は、この電気需給約款(以下「この需給約款」といいます。)によります。

2. 定義
次の言葉は、この需給約款においてそれぞれ次の意味で使用いたします。
(1) お客さま
当社と次号に定める需給契約を締結し、需給契約及び本約款に基づいて当社より電気の供給を受けるお客さまをいいます。
(2) 需給契約
本約款に基づいて当社が電気を供給し、お客さまがこの供給を受けることを目的として、お客さまと当社との間で締結する「電気需給契約書」をいいます。
(3) 契約負荷設備
契約上お客さまが使用できる負荷設備をいいます。
(4) 契約受電設備
契約上お客さまが使用できる受電設備であって、受電電圧と同位の電圧を一次側電圧とする変圧器及びその二次側に施設される変圧器をいいます。
(5) 一般電気事業者
需要場所を供給区域とする電気事業法に定める一般電気事業者をいいます。
(6) 高圧
標準電圧 6,000 ボルトをいいます。
(7) 特別高圧
標準電圧 20,000 ボルト以上をいいます。
(8) 契約電力
契約上お客さまが使用できる最大電力(キロワット)をいいます。
(9) 契約使用期間
契約上お客さまが電気を使用できる期間をいいます。
(10) 供給開始日
当社が、お客さまと協議のうえで、一般電気事業者と締結する接続供給契約に基づき需給契約において定める接続供給開始日をいいます。

(11)計量日
一般電気事業者が需要場所に設置する計量器で使用電力量及び最大需用電力等を測定した日をいいます。
(12)最大需要電力
需要電力の最大値であって、一般電気事業者が需要場所に設置する30 分最大需要電力計(以下「30分最大需要電力計」といいます。)により計量される値をいいます。
(13)使用電力量
お客さまが当社から電気の供給を受けて使用した電力量で、一般電気事業者が需要場所に設置する計量器を用いて測定された電力量をいいます。
(14)需要場所
お客さまが当社から供給された電気を使用する場所であって、需給契約に定める場所をいいます。
(15)需給地点
電気の需給が行われる地点であって、需給契約をもって定める地点をいいます。
(16)夏季
毎年7月1日から9月30日までの期間をいいます。
(17)その他季
毎年10月1日から翌年の6月30日までの期間をいいます。
(18)ピーク時間
夏季の毎日午後1 時から午後4時までの時間をいいます。ただし、休日等における該当時間を除きます。
(19)昼間時間
毎日午前8時から午後10時までの時間をいいます。ただし、ピーク時間および休日等における該当時間を除きます。
(20)夜間時間
ピーク時間および昼間時間以外の時間をいいます。
(21)休日等
日曜日、「国民の祝日に関する法律」に規定する休日及び一般電気事業者が定める休日をいいます。
(22)夏季平日
夏季の月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日をいいます。ただし、「国民の祝日に関する法律」に規定する休日及び一般電気事業者が定める休日を除きます。
(23)夏季休日
夏季の土曜日、日曜日、「国民の祝日に関する法律」に規定する休日及び一般電気事業者が定める休日をいいます。

(24)その他季平日
その他季の月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日をいいます。ただし、「国民の祝日に関する法律」に規定する休日及び一般電気事業者が定める休日を除きます。
(25)その他季休日
その他季の土曜日、日曜日、「国民の祝日に関する法律」に規定する休日及び一般電気事業者が定める休日をいいます。
(26)貿易統計
関税法に基づき公表される統計をいいます。
(27)部分供給
部分供給とは、「複数の電気事業者の電源から一需要場所に対して、各々の発電した電気が物理的に区分されることなく、1引き込みを通じて一体として供給される形態」をいいます。
(28)全量供給
全量供給とは、「当社から一需要場所に対して、引き込みを通じて全量を供給される形態」をいいます。

3. 単位および端数処理
この需給約款において料金その他を計算する場合の単位およびその端数処理は、次のとおりといたします。
(1) 契約負荷設備または契約受電設備の個々の容量の単位は、1ワットまたは1ボルトアンペアとし、その端数は、小数点以下第1位で四捨五入いたします。
(2) 契約電力および最大需要電力の単位は、1キロワットとし、その端数は、小数点以下第1位で四捨五入いたします。
(3) 使用電力量の単位は、1キロワット時とし、その端数は、小数点以下第1位で四捨五入いたします。
(4) 力率の単位は、1パーセントとし、その端数は、小数点以下第1位で四捨五入いたします。
(5) 料金その他の計算における合計金額の単位は、1円とし、その端数は、切り捨てます。

4. 実施細目等
(1) この需給約款の実施上必要な細目事項は、そのつどお客さまと当社との協議によって定めます。
(2) この需給約款に定めのない事項は、そのつどお客さまと当社との協議によって定めます。
(3) 所轄の電力会社の定める託送供給約款が改定された場合、法令・条例・規則等の改正によりこの需給約款変更が必要となった場合、そのほか当社が必要と判断した場合、当社はこの需給約款を変更することがあります。この場合この需給約款に定める供給条件は、変更後の需給約款によります。なお、当社は、この需給約款を変更する際にはお客さまにお知らせするものとします。

Ⅱ 契約の申込み
5. 需給契約の申込み
(1) お客さまが新たに電気の需給契約を希望される場合は、あらかじめこの需給約款を承認のうえ、次の事項を明らかにして申込みをしていただきます。
契約種別、供給電気方式、需給地点、需要場所、供給電圧、負荷設備、受電設備、
契約電力、年間使用予定量、発電設備、業種、用途、使用開始希望日、使用期間。
また、契約電力は、次によって定めます。
イ) 高圧で供給する場合で契約電力が500キロワット以上の場合、および特別高圧で供給する場合
(イ) 契約電力は、1年間を通じての最大の負荷を基準として、お客さまから申し出ていただきます。
(ロ) 自家発補給電力と同一計量される場合で、自家発補給電力によって電気を使用されたときは、原則として、その1月の自家発補給電力の供給時間中における30 分最大需要電力計の値から自家発補給電力のその1月の最大需要電力を差し引いた値とその1月の自家発補給電力の供給時間以外の時間における30分最大需要電力計の値のうちいずれか大きい値を、その1月の最大需要電力とみなします。
ロ) 高圧で供給する場合で契約電力が500キロワット未満の場合
(イ) 各月の契約電力は、次の場合を除き、その1月の最大需要電力と前11月の最大需要電力のうち、いずれか大きい値といたします。
a新たに電気の供給を受ける場合は、料金適用開始の日以降12月の期間の各月の契
約電力は、その1月の最大需要電力と料金適用開始の日から前月までの最大需要電
力のうち、いずれか大きい値といたします。ただし、この需給約款により電気の供
給を受ける前から引き続き所轄の電力会社の供給設備を利用されている場合は除
きます。
b 契約受電設備を増加される場合で、増加された日を含む1月の増加された日以降の
期間の最大需要電力の値がその1月の増加された日の前日までの期間の最大需要 電力と前11月の最大需要電力のうちいずれか大きい値を上回るときは、その1月の増加された日の前日までの期間の契約電力は、その期間の最大需要電力と前11月の最大需要電力のうちいずれか大きい値とし、その1月の増加された日以降の期間の契約電力は、その期間の最大需要電力の値といたします。
(ロ) 自家発補給電力と同一計量される場合で、自家発補給電力によって電気を使用されたときは、原則として、その1月の自家発補給電力の供給時間中における30分最大需要電力計の値から自家発補給電力のその1月の最大需要電力を差し引いた値とその1月の自家発補給電力の供給時間以外の時間における30 分最大需要電力計の値のうちいずれか大きい値を、その1月の最大需要電力とみなします。
なお、イによって契約電力を決定するお客さまについては、以下、「協議制のお客さま」、ロによって契約電力を決定するお客さまについては、以下、「実量制のお客さま」といいます。
ハ) 契約電力が500キロワット未満の需要として電気の供給を受けているお客さまの最大需要電力が500キロワット以上となる場合は、契約電力をイによってすみやかに定めることとし、それまでの間の契約電力は、ロによって定めます。
(2)お客さまが保安等のために必要とされる電気については、その容量を明らかにしていただき、予備電力の申込みまたは保安用の発電設備の設置、蓄電池装置の設置等必要な措置を講じていただきます。また電圧または周波数の変動等によって損害を受けるおそれがある場合は、無停電電源装置の設置等必要な措置を講じていただきます。

6. 契約の要件
お客さまに当社が電気を供給する際は、所轄の電力会社の供給設備を使用いたします。それに伴い、お客さまには、法令で定める技術要件、その他の法令等に従い、かつ電力会社の定める託送供給約款における需要者にかかわる事項および系統連携技術要件を遵守し、電力会社からの給電指令に従っていただきます。

7. 需給契約の成立および契約期間
(1) 需給契約は、当社が提示した契約条件を承諾した上でお客さまから電力供給の申込みがなされ、かつその申込みを当社が承諾したときに成立いたします。
(2) 契約期間は、次によります。
(イ) イ契約期間は電気需給契約書の契約期間によります。
(ロ) ロ契約期間満了日の3ヶ月前に先だってお客さままたは当社から別段の意思表示がない場合、需給契約は、契約期間満了後も1年ごとに同一条件で継続されるものといたします。

8. 需要場所
(1) 当社は、1構内または1建物を1需要場所といたします。
なお、この場合において、構内とは、さく、へいその他の客観的なしゃ断物によって明確に区画された区域をいいます。また、建物とは、独立した建物をいいます。
(2) 隣接する複数の構内の場合で、それぞれの構内において営む事業の相互の関連性が高いときは、(1)にかかわらず、その隣接する複数の構内を1需要場所とすることがあります。
(3) 対象建物が所轄の電力会社において1需要場所と定める場合は当社においても同様の取扱といたします。

9. 需給契約の単位
当社は1需要場所について、1需給契約を結びます。

10. 供給の開始
(1) 当社は、お客さまの需給契約内容で合意に達したときには、お客さまと協議のうえ需給開始日を定め、供給準備その他必要な手続きを経たのち、電気を供給いたします。
(2) お客さまの責に帰すべき理由により、当社との協議によって定めた供給開始日を延期する場合、お客さまには、供給開始がなされるまで基本料金の50%相当額を負担していただきます。
(3) 当社の責となる理由により、お客さまとの協議によって定めた供給開始日を延期する場合、当社は実際の供給開始日までの期間、お客さまが所轄の電力会社より供給された電力に支払った金額と当社との契約における金額との差額を負担いたします。
(4) 天候、用地事情等やむをえない理由によって、あらかじめ定めた需給開始日に電気を供給できないことが明らかになった場合には、その理由を当社からすみやかにお知らせし、あらためてお客さまと協議のうえ、需給開始日を定めて電気を供給いたします。

11. 供給の単位
特別の事情がない限り、当社もしくは所轄の電力会社は1需要場所につき1供給電気方式1引込みおよび1計量をもって電気を供給いたします。

12. 電気需給契約書の作成
電気の需給に関する必要な事項について、電気需給契約書を作成いたします。

Ⅲ 料金
13. 料金
(1) 料金は、以下に定める基本料金、従量料金、予備線料金、予備電源料金および自家発補給料金および別表 1(再生可能エネルギー発電促進賦課金)(3)によって算定された再生可能エネルギー発電促進賦課金の合計と、別表に定める料金表により算定された燃料費調整額を差し引いたものまたは加えたものとし、支払期日までにお支払いいただきます。

イ) 基本料金
基本料金は1月につき電気需給契約書に定めた料金単価とその1月の契約電力により算定されます。なお、まったく電気を使用しない場合の基本料金は、半額といたします。
ロ) 従量料金
従量料金は、電気需給契約書に定めた料金単価とその1月の使用電力量により算定されます。なお、料金単価が電気需給契約書に定めた規定により区分されている場合には、その1月の区分別の電力量により算定します。
ハ) 予備電力
常時供給設備の補修または事故によって生じた不足電力の補給にあてるため、予備電線路により電気の供給を受ける場合は下記の通りとさせていただきます。
(イ) 予備線料金
a 受電電圧については常時供給と同じ常時供給変電所から常時供給電圧と同位の電
圧で供給を受ける場合といたします。
b 予備線を使用される需給契約を締結された場合は、基本料金は電気の使用の有無に
かかわらず、電気需給契約書に定めた予備線料金を適用し、従量料金に関しまして
は常時供給分と同じ金額を適用するものとします。
(ロ) 予備電源料金
a 受電電圧については常時供給変電所以外の変電所から供給を受ける場合または常
時供給変電所から常時供給電圧と異なった電圧で供給を受ける場合といたします。
b 予備電源を使用される需給契約を締結された場合は、基本料金は電気の使用の有無
にかかわらず、電気需給契約書に定めた予備電源料金を適用し、従量料金に関しま
しては常時供給分と同じ金額を適用するものとします。
ニ 自家発補給料金
お客さまの責によりお客さまの発電設備等の補修または事故によって生じた不足電力の補給にあてるため、電気の供給を受ける場合は下記の通りとさせていただきます。
イ) 契約電力は当社との協議によって定めます。
ロ) 供給開始の時刻と終了の時刻とをあらかじめ当社に通知していただきます。ただし、事故その他やむをえない場合は、事後すみやかに当社に通知していただきます。また、 必要に応じて、発電設備の運転に関する記録等の資料を当社に提出していただきます。
ハ) 基本料金は電気需給契約書に定められた自家発補給電力使用時基本料金を適用いた します。ただし、電気の供給を受けない場合は自家発補給電力未使用時基本料金を適用いたします。従量料金は以下のとおりといたします。
a 使用日の前営業日の午前 8 時までに当社へ使用の通告を行った場合、電気需給契約
書に定められた定期検査時の自家発補給電力従量料金を適用いたします。
b a以外の場合、電気需給契約書に定められた事故時の自家発補給電力従量料金を適用
いたします。
ニ) 電気需給契約書で定める契約電力(以下「主契約電力」といいます。)と自家発補給電力を同一計量する場合は以下のとおりとします。
a 主契約電力と自家発補給電力を同一計量する場合で、その1月の最大需要電力が主契
約電力をこえないときは、(ロ)にかかわらず、自家発補給電力を使用されなかったもの
とみなします。
b 主契約電力と自家発補給電力が同一計量される場合で、自家発補給電力を使用された
ときの自家発補給電力の最大需要電力は、次に該当するときを除き、原則として自家
発補給契約電力とみなします。
ⅰ)自家発補給電力を使用した際の最大需要電力が主契約電力と自家発補給契約電力の合計をこえ、かつ、超過の原因が自家発補給電力の超過であることが明らかな場合は、自家発補給電力の最大値をその 1 月の最大需要電力とみなします。
ⅱ)自家発補給電力を使用した際の最大需要電力が主契約電力と自家発補給契約電力の合計をこえ、かつ、超過の原因が自家発補給電力の超過であることが明らかでない場合は、主契約電力と自家発補給契約電力との比であん分してえた値をその1月の最大需要電力とみなします。
c 主契約電力と自家発補給電力が同一計量される場合の使用電力量は、自家発補給電力
の供給時間中に計量された使用電力量から、次により決定する基準の電力に自家発補
給電力の供給時間を乗じてえた値を差し引いたものとします。
基準の電力は、原則として次のいずれかを基準として各時間帯別に決定するものといたします。この場合、いずれを基準とするかはあらかじめ負荷の実情に応じてお客さまと当社との協議によって定めておくものとし、自家発補給電力の使用のつど選択することはできません。
ⅰ)自家発補給電力の使用の前月または前年同月における主契約電力の各時間帯別の
平均電力
ⅱ)自家発補給電力の使用の前 3 月間における主契約電力の各時間帯別の平均電力
ⅲ)自家発補給電力の使用の前3日間における主契約電力の各時間帯別の平均電力
d 自家発補給電力の継続した使用期間を通算して自家発補給電力の使用電力量を算定す
ることが不適当と認められる場合は、自家発補給電力の供給時間中の各時間ごとに使
用電力量から基準の電力にその時間を乗じてえた値を差し引いた値の合計を使用電力
量といたします。
e 自家発補給電力の使用電力量は、原則として自家発補給電力の最大需要電力に自家発
補給電力の使用時間を乗じてえた値をこえないものといたします。
(2) お客さまが支払期日を経過してなお料金を支払われない場合、当社は、支払期日の翌日から支払いの日までの期間の日数に応じて延滞利息を申し受けます。延滞利息は、その算定の対象となる料金から消費税等相当額(消費税法の規定により課される消費税および地方税法の規定により課される地方消費税に相当する金額をいいます。)を差し引いた金額に年10パーセントの割合(閏年の日を含む期間についても、365 日当たりの割合といたします。)を乗じて算定してえた金額といたします。なお、消費税等相当額の単位は、1円とし、その端数は切り捨てます。延滞利息は、原則として、お客さまが延滞料金の算定の対象となる料金を支払われた直後に支払い義務が発生する料金とあわせてお支払いいただきます。
(3) 需要場所の負荷の力率が、85パーセントを上回る場合は、その上回る1パーセントにつき、基本料金を1パーセント割引し、85パーセントを下回る場合は、その下回る1パーセントにつき、基本料金を1パーセント割増しいたします。

Ⅳ 料金の算定および支払い
14. 料金の適用開始の時期
料金は、供給準備着手前に需給開始延期の申入れがあった場合およびお客さまの責め
とならない理由によって需給が開始されない場合を除き、原則として電気需給契約書
に記載された需給開始日から適用いたします。

15. 料金の算定期間
料金の算定期間は、毎月1日から当該月末日までの期間といたします。ただし、電気の供給を開始し、または需給契約が消滅した場合の料金の算定期間は、開始日から開始日の属する月の末日までの期間または契約が消滅した日の属する月の1日から消滅日の前日までの期間といたします。

16. 使用電力量等の計量
(1) 使用電力量の計量は、(5)の場合を除き、所轄の電力会社が設置した記録型計量器により30分単位で計量いたします。なお、計量の結果は、料金の算定期間ごとにすみやかにお客さまにお知らせいたします。
(2) 最大需要電力の計量は、電気需給契約書に定める検針基準日における検針日に所轄の電力会社が設置した記録型計量器による30分最大需要電力計の読みによります。
(3) 力率の算定は、所轄の電力会社が設置した記録型計量器により行うものといたします。
(4) 乗率を有する30分最大需要電力計の場合は、乗率倍するものといたします。
(5) 計量器の故障等によって使用電力量を正しく計量できなかった場合には、料金の算定期間の使用電力量は、お客さまと当社との協議によって定めます。

17. 料金の算定
(1) 料金は、次の場合を除き、料金の算定期間を「1月」として算定いたします。
イ 電気の需給を開始、再開、休止、もしくは停止し、または需給契約が消滅した場合
ロ 契約電力,供給電圧等を変更したことにより、料金に変更があった場合
(2) 料金は、電気需給契約書に定めた料金を適用して算定いたします。また算定後はすみやかにお客さまにその請求額を通知いたします。
(3) (1)イ、ロの場合、基本料金に関しては日割計算とします。その算定方法は、基本料金額に供給した日数を乗じ、該当する月の全日数で除した金額とします。ここに、(1)イの場合において、供給した日数とは、電気の供給の開始日および再開日を含み、停止日および消滅日を除くものといたします。また、(1)ロの場合には料金の変更があった日の前日までの供給日数につき変更前の基本料金を、変更日以後の供給日数につき変更後の基本料金を適用いたします。
(4) (1)イの場合の従量料金については、料金の算定期間の使用電力量により算定し、(1)ロの場合の従量料金については、料金の変更のあった日に確認した計量値により、その前後の期間に区分して算定いたします。
(5) 再生可能エネルギー発電促進賦課金については、(1)イの場合は料金の算定期間の使用電力量に応じて算定し、(1)ロの場合は料金の変更のあった日に確認した計量値により、その前 後の期間の区分に応じて算定いたします。

18. 料金の支払義務ならびに支払期日および支払期限
(1) お客さまの料金の支払義務が発生する日は、原則として電気を使用した月の末日といたします。ただし、16(使用電力量の計量)(5)の場合は、料金の算定期間の使用電力量または最大需要電力が協議によって定められた日といたします。
なお、需給契約が消滅した場合は、消滅日といたします。ただし、特別の事情があって需給契約の消滅日以降に計量値の確認を行った場合は、その日といたします。
(2) お客さまの料金の支払期日は、下記のイからニの場合を除き原則として支払義務発生日の「翌月20 日」といたします。なお支払期日または支払期限の最終日が金融機関の休日に該当する場合は、それぞれ、その後の最初の営業日といたします。
イ) お客さまが、振り出し、もしくは引き受けた手形または振り出した小切手が不渡りとなり、銀行取引停止処分を受けた場合
ロ) お客さまが、破産、民事再生、会社更生、特別清算およびこれらに類する法的申請の申立を受け、または自ら申立を行った場合
ハ) お客さまが、強制執行または担保権の実行としての競売の申立を受けた場合
ニ) お客さまが公租公課の滞納処分を受けた場合
(3) (2)イからニまでに該当する場合は、お客さまの料金の支払期限は、次のとおりといたします。
イ) (2)イからニまでに該当する事由が発生した日までに支払義務が発生し、支払われていない料金(既に支払期限を経過している料金を除きます。)については、該当する事由が発生した日までといたします。ただし、その該当する事由が発生した日に支払義務発生日から7日 を経過していない料金については、支払義務発生日の翌日から起算して7日以内といたします。
ロ) (2)イからニまでに該当する事由が発生した日の翌日以降に支払義務が発生する料金については、支払義務発生日の翌日から起算して7日以内といたします。
(4) お客さまが、(2)イからニまでに該当する事由を解消された場合には、当社に申し出ていただきます。この場合、その事由が解消された日以降に支払義務が発生する料金については、お客さまがその事由に該当しなかったものとみなします。

19. 料金その他の支払方法
料金については毎月、工事費負担金その他についてはそのつど、当社が指定した金融機関等を通じて支払っていただきます。なお、その金融機関等に払い込まれたときに当社に対する支払いがなされたものといたします。

20. 保証金
(1) 当社は、供給の再開に先だって、または供給継続の条件として、予想月額料金の3ヶ月分に相当する金額をこえない範囲で保証金を預けていただくことがあります。
(2) 保証金の預かり期間は、契約期間満了の日以降60日目の日までといたします。
(3) 当社は、需給契約が消滅した場合または支払期限を経過してもなお料金を支払われなかった場合には、保証金およびその利息をお客さまの支払額に充当することがあります。
(4) 当社は、保証金について、年0.05パーセントの単利の利息を付します。なお円未満の端数は切り捨て、利子を付す期間は、預かり日からお返しする日の前日または充当する日の前日までの期間とします。ただし当社が予めお知らせした予定日にお客さまの都合によって保証金をお返しできなかった場合はその期間は利息を付す期間から除きます。
(5) 当社は、保証金の預かり期間満了前であっても需給契約が消滅した場合には、保証金に利息を付してお返しいたします。ただし、(3)により支払額に充当した場合は、その残額をお返しいたします。

Ⅴ 使用および供給
21. 適正契約の保持
当社は、お客さまが契約電力をこえて電気を使用される等お客さまとの需給契約が電気の使用状態に比べて不適当と認められる場合には、すみやかに契約を適正なものに変更していただきます。

22. 契約超過金
(1) 協議制のお客さまが契約電力をこえて電気を使用された場合には、当社の責めとなる理由による場合を除き、当社は、契約超過電力に基本料金を乗じてえた金額をその1月の力率により割引または割増ししたものの1.5倍に相当する金額を契約超過金として申し受けます。なお、この場合、契約超過電力とは、供給地点ごとにその1月の最大需要電力から契約電力を差し引いた値といたします。
(2) 契約超過金は、契約電力をこえて電気を使用された月の料金の支払期限内に支払っていただきます。
(3) 契約電力の超過に伴い、当社と所轄の電力会社との間における接続供給契約に変更が生じた場合は、当社とお客さまとの契約に定める料金を変更させていただきます。

23. 力率の保持
需要場所の負荷の力率は、原則として85パーセント以上に保持していただきます。
なお、軽負荷時には進み力率とならないようにしていただきます。

24. 需要場所への立入りによる業務の実施
当社が需給契約の遂行上、需要場所への立ち入りが必要と認める場合、および所轄の電力会社から立ち入り業務を実施する旨の要請があった場合、お客さまの承諾をえて需要場所へ立ち入らせていただくことがあります。この場合には、正当な理由がない限り、立ち入ることおよび業務を実施することを承諾していただきます。なお、お客さまのお求めに応じ、係員は、所定の証明書を提示いたします。

(1) 需給地点に至るまでの一般電気事業者の供給設備または計量器等需要場所内の一般電気事業者の電気工作物の設計、施工、改修または検査
(2) 47(保安等に対するお客さまの協力)によって必要なお客さまの電気工作物の検査等の業務
(3) 不正な電気の使用を防止するために必要なお客さまの電気機器の試験、契約負荷設備、契約受電設備もしくはその他電気工作物の確認もしくは検査または電気の使用用途の確認
(4) 計量器の検針または計量値の確認
(5) 26(供給の停止)、35(需給契約の廃止)(1)または37(解約等)により必要な処置
(6) その他本約款によって、需給契約の成立、変更もしくは終了等に必要な業務または一般電気事業者の電気工作物にかかわる保安の確認に必要な業務

25. 電気の使用にともなうお客さまの協力
(1) お客さまの電気の使用が、次の原因で他のお客さまの電気の使用を妨害し、もしくは妨害するおそれがある場合、または当社もしくは他の電気事業者の電気工作物に支障を及ぼし、もしくは支障を及ぼすおそれがある場合(この場合の判定はその原因となる現象が最も著しいと認める地点で行います。)には、お客さまの負担で、必要な調整装置または保護装置を需要場所に施設するとともに、とくに必要がある場合には、供給設備を変更し、または専用供給設備を施設して、これにより電気を使用していただきます。
イ 負荷の特性によって各相間の負荷が著しく平衡を欠く場合
ロ 負荷の特性によって電圧または周波数が著しく変動する場合
ハ 負荷の特性によって波形に著しいひずみを生ずる場合
ニ 著しい高周波または高調波を発生する場合
ホ その他イ、ロ、ハまたはニに準ずる場合
(2) お客さまが発電設備を新たに所轄の電力会社の供給設備に電気的に接続して使用される場合は、(1)に準じて取り扱うとともに、当社は、所轄の電力会社の定める発電設備系統連係サー ビス要綱に準じて、当該発電設備についてアンシラリーサービス料を申し受けます。
(3) 電気の供給の実施に伴い、当社および所轄の電力会社が施設または所有する供給設備の工事および維持のために必要な用地等の確保等について協力していただきます。
(4) 電気の供給の実施に伴い、必要に応じて、使用電力量の計画書を提出していただきます。

26. 供給の停止
(1) お客さまが次のいずれかに該当する場合には、当社は、そのお客さまについて電気の供給の停止を所轄の電力会社に依頼することがあります。
(イ) お客さまの責めとなる理由により生じた保安上の危険のため緊急を要する場合
(ロ) お客さまの需要場所内の所轄の電力会社または当社の計量器もしくは電気工作物を故意に損傷し、または亡失して、所轄の電力会社または当社に重大な損害を与えた場合
(2) お客さまが次のいずれかに該当する場合には、当社は、そのお客さまについて電気の供給の停止を所轄の電力会社に依頼することがあります。なお、この場合には、供給停止の5日前までに予告いたします。
(イ) お客さまが料金の支払期日をさらに20日間経過して支払わない場合
(ロ) お客さまが他の需給契約(既に消滅しているものを含みます。)の料金を支払期限をさらに20日経過して支払わない場合
(ハ) 需給契約により支払いを要することとなった料金以外の債務(延滞利息、保証金、契約超過金、違約金、変更補償金、工事費負担金その他需給契約から生ずる金銭債務をいいます。) を支払わない場合
(ニ) 託送供給約款等の定めに基づくお客様の債務を履行しない場合

(3) お客さまが次のいずれかに該当し、当社がその旨を警告しても改めない場合には、当社は、そのお客さまについて電気の供給の停止を所轄の電力会社に依頼することがあります。
(イ) お客さまの責めとなる理由により保安上の危険がある場合
(ロ) 電気工作物の改変等によって不正に電気を使用された場合
(ハ) 24(需要場所への立入りによる業務の実施)に反して、当社の係員の立入りによる
業務の実施を正当な理由なく拒否された場合
(ニ) 25(電気の使用にともなうお客さまの協力)によって必要となる措置を講じられな
い場合
(ホ) その他お客さまがこの需給約款に反した場合
(4) 当社がお客さまに21(適正契約の保持等)に定める適正契約への変更および適正な使用状態への改善を求めた場合で、その修正に応じていただけないときには、当社は、当該電気の供給の停止を所轄の電力会社に依頼することがあります。
(5) (1)から(4)によって電気の供給を停止する場合には、当社は供給停止のための処置を行うと同時に、所轄の電力会社にも供給停止のための適切な処置を依頼いたします。

27. 供給停止の解除
26(供給の停止)によって電気の供給を停止した場合で、お客さまがその理由となった事実を解消し、かつ、その事実にともない当社に対して支払いを要することとなった債務を支払われたときには、当社は、すみやかに電気の供給を所轄の電力会社に依頼し、再開いたします。

28. 供給停止期間中の料金
26(供給の停止)によって電気の供給を停止した場合には、その停止期間中については、当社は基本料金の50%相当額を17(料金の算定)(4)により停止期間中の日数につき日割り計算して算定し、その額をお客さまより申し受けます。この場合、停止期間中の日数には電気の供給を停止した日を含み、電気の供給を再開した日を含まないものといたします。

29. 違約金
(1) お客さまが26(供給の停止)(3)ロに該当し、そのために料金の全部または一部の支払いを免れた場合には、当社は、その免れた金額の3倍に相当する金額を、違約金として申し受けます。
(2) (1)の免れた金額は、この需給約款に定められた供給条件にもとづいて算定された金額と、不正な使用方法にもとづいて算定された金額との差額といたします。
(3) 不正に使用した期間が確認できないときは、6月以内で当社が決定した期間といたします。
(4) お客さまが需給契約の廃止を希望し、そのお申し出が、36(需給契約の廃止)(1)イおよびロ に定められた期日以後になされた場合については、違約金として毎月の基本料金の 50%の3倍に相当する金額をお客さまより申し受けます。

30. 供給の中止または使用の制限もしくは中止
(1) 当社は、次の場合には、供給時間中に電気の供給を中止、またはお客さまに電気の使用を制限し、もしくは中止していただくことがあります。
イ 所轄の電力会社の電気工作物に故障が生じ、または故障が生ずるおそれがある場合
ロ 非常変災の場合
ハ その他保安上必要がある場合
(2) (1)の場合には、当社は、あらかじめわかっている場合はその旨をお客さまにお知らせいたします。ただし、緊急やむをえない場合は、この限りではありません。

31. 制限または中止の料金割引
(1) 当社は、30(供給の中止または使用の制限もしくは中止)(1)によって、電気の供給を中止し、または電気の使用を制限し、もしくは中止した場合には、当社は次のように割引いたします。ただし、その原因がお客さまの責めとなる理由による場合は、そのお客さまについては割引いたしません。
イ 協議制のお客さま
(イ) 割引の対象
力率割引または割増し後の基本料金といたします。ただし,17(料金の算定)(1)イ,ロの場合は,制限または中止の日における契約内容に応じて算定される1月の金額といたします。
(ロ) 割 引 率
1月中の制限し、または中止した延べ時間数1時間ごとに0.2パーセントといたします。
(ハ) 制限または中止延べ時間数の計算
延べ時間数は、1回10分以上の制限または中止の延べ時間とし、1 時間未満の端数を生じた場合は、30分以上は切り上げ、30分未満は切り捨てます。なお、制限時間については、次により修正したうえで合計いたします。
a 需要電力を制限した場合 H’=H×(D-d)/D
H’ =修正時間(10 分未満となる場合も延べ時間に算入いたします。)
H =制限時間
D =契約電力
d =制限時間中の需要電力の最大値
b 使用電力量を制限した場合
H’=H×(A-B)/A
H’ =修正時間
H =制限時間
A =制限指定時間中の基準となる電力量(お客さまの平常操業時の使用電力量
の実績等にもとづき算定される推定使用電力量といたします。)
B =制限時間中の使用電力量
c 需要電力および使用電力量を同時に制限した時間については、aによる修正時
間またはbによる修正時間のいずれか大きいものによります。
ロ 実量制のお客さま
イ) 割引の対象
力率割引または割増し後の基本料金といたします。ただし、17(料金の算定)(1)イ、
ロの場合は、制限または中止の日における契約内容に応じて算定される1月の金
額といたします。
ロ) 割 引 率
1月中の制限し、または中止した延べ日数1日ごとに 4 パーセントといたします。
ハ) 制限または中止延べ日数の計算延べ日数は、1日のうち延べ 1 時間以上制限し、
また は中止した日を 1日として計算いたします。
(2) (1)による延べ日数または延べ時間数を計算する場合には、電気工作物の保守または増強のための工事の必要上当社がお客さまにあらかじめお知らせして行なう制限または中止は、1月につき1日を限って計算に入れません。この場合の1月につき1日とは、1暦月の1暦日における1回の工事による制限または中止の時間といたします。

32. 損害賠償の免責
(1) 当社は 10(供給の開始)(3)にしたがって、お客さまに対し差額の負担する場合を除き、あらかじめ定めた需給開始日に電気を供給できない場合にも、お客さまの受けた損害の賠償の責任を負いません。ただし所轄の電力会社の責めによる場合は、当社の賠償金額は所轄の電力会社から賠償を得られた金額を限度とします。
(2) 30(供給の中止または使用の制限もしくは中止)(1)によって電気の供給を中止し、または電気の使用を制限し、もしくは中止した場合には、当社はお客さまの受けた損害について賠償の責めを負いません。ただし当社および所轄の電力会社の責めとなる理由による場合は、この限りでありません。なお、所轄の電力会社の責めによる場合は、当社の賠償金額は所轄の電力会社から賠償を得られた金額を限度とします。
(3) お客さまが5(需給契約の申し込み)(2)による措置を講じなかったことによって生じた損害については、当社はその賠償の責を負いません。
(4) 26(供給の停止)によって電気の供給を停止した場合または 39(解約等)によって需給契約を解約した場合もしくは需給契約が消滅した場合、47(契約の解除)によって需給契約を解除した場合には、当社はお客さまの受けた損害について賠償の責めを負いません。
(5) 当社は、お客さまが漏電その他の事故により受けた損害について賠償の責めを負いません。ただし、当社の責となる理由による場合は、この限りではありません。
(6) 天災、戦争、暴動等不可抗力によってお客さまもしくは当社が損害を受けた場合、当社もしくはお客さまはその損害について賠償の責めを負いません。

33. 設備の賠償
お客さまが故意または過失によって、その需要場所内の当社および所轄の電力会社の電気工作物、電気機器その他の設備を損傷し、または亡失した場合は、その設備について次の金額を賠償していただきます。
(1) 修理可能の場合
修理費
(2) 亡失または修理不可能の場合
帳簿価格と取替工費との合計額

Ⅵ 契約の変更および終了
34. 需給契約の変更
需給契約の内容は原則として契約期間中は変更できません。やむを得ずお客さまが需給契約の変更を希望する場合は、当社との協議のうえ、新しい契約内容に変更できるものとします。

35. 名義の変更
合併その他の原因によって、新たなお客さまが、それまで電気の供給を受けていたお客さまの当社に対する電気の使用についてのすべての権利義務を受け継ぎ、引き続き電気の使用を希望される場合は、名義変更の手続きによることができます。この場合には、その旨を当社へ文書により申し出ていただきます。

36. 需給契約の廃止
(1) 需給契約の廃止は、需給契約締結日以降、料金適用開始日から1年未満の期間内は原則としてできません。料金適用開始日から1年以降の廃止については、次のとおりといたします。
イ お客様が契約期間満了日をもって当社との契約の廃止を希望される場合は、満了日
3ヶ月前までにお申し出いただきます。
ロ お客様が契約期間満了日前に当社との契約の廃止を希望される場合(中途解約)は、
廃止希望日の3ヶ月前までにお申し出いただきます。
ハ 当社が契約期間満了日前にお客様との契約を廃止させて頂く場合(中途解約)は、廃
止希望日の3ヶ月前までにご連絡させて頂きます。
なお、当社は、原則として、お客さまから通知された廃止期日に、当社の設備またはお客さまの電気設備において、供給を終了させるための適当な処置を行います。この場合には、必要に応じてお客さまに協力をしていただきます。
(2) 需給契約は、39(解約等)、47(契約の解除)および次の場合を除き、お客さまが当社に通知された廃止期日に消滅いたします。
イ 当社がお客さまの廃止通知を廃止期日の翌日以降に受けた場合は、通知を受けた日
に需給契約が消滅したものといたします。
ロ 当社の責めとならない理由(非常変災等の場合を除きます。)により需給を終了させ
るための処置ができない場合は、需給契約は需給を終了させるための処置が可能と
なった日に消滅するものといたします。
(3) 39(解約等)または47(契約の解除)によって、当社が需給契約を解約または解除した場合は、解約日または解除日に需給契約は消滅するものといたします。

37. 需給開始後の需給契約の消滅変更に伴う料金の精算
お客さまが契約電力を新たに設定または増加後に、需給契約が消滅する場合もしくはお客さまが契約電力を減少しようとされる場合において、当社が接続供給契約に基づき所轄の電力会社から料金の精算を求められる場合には、当社はその精算金をお客さまより申し受けます。 ただし、非常変災等やむをえない理由による場合はこの限りではありません。

38. 需給開始後の需給契約の消滅変更に伴う工事費の精算
お客さまが電気の使用を開始され、その後契約電力の変更または需給契約が消滅する場合に、当社がお客さまに電気を供給するための所轄の電力会社との間の接続供給契約に基づいて当該電力会社から工事費の精算を求められる場合には、当社はその精算金ならびにその支払いに必要な手数料をお客さまより申し受けます。ただし非常変災等やむをえない理由による場合はこの限りではありません。

39. 解約等
(1) 26(供給の停止)によって電気の供給を停止されたお客さまが当社の定めた期日までにその理由となった事実を解消されない場合には、当社は、需給契約を解約することがあります。なお、この場合には、その旨をお客さまにお知らせいたします。
(2) お客さまが、36(需給契約の廃止)(1)による通知をされないで、その需要場所から移転され、電気を使用されていないことが明らかな場合には、当社が需給を終了させるための処置をおこなった日に需給契約は消滅するものといたします。

40. 需給契約消滅後の債権債務関係
需給契約期間中の料金その他の債権債務は、需給契約の消滅によっては消滅いたしません。

41. 消費税および地方消費税の税率変更の際の措置
需給契約における消費税相当額の金額は、法令の改正により消費税および地方消費税の税率が変更された場合、需給契約の有効期間内であっても、改正法令施行日以降は新たな税率に基づいて算出した金額に改めるものとします。この場合、消費税相当額を含めて表示された料金単価等についても、改定後の税率に基づいて新たに算出された消費税相当額を含む 金額に改めるものとします。

Ⅶ 工事および工事費の負担金
42. 供給設備の工事費負担
(1) お客さまが新たに電気を使用し、または契約電力を増加される場合で、これに伴い新たに施設される配電設備もしくは特別供給設備、またはお客さまの希望によって供給設備を変更する場合において、当社が接続供給契約に基づいて所轄の電力会社より工事費の負担を求められる場合には、当社は、お客さまよりその負担金ならびにその支払いに必要な手数料を申し受けます。
(2) 電気の供給に必要な設備の一部または全部を施設した後、お客さまの都合によって需給開始にいたらないで需給契約を廃止または変更される場合は、当社は接続供給契約に基づいて所轄の電力会社から請求された費用ならびにその支払いに必要な手数料をお客さまより申し受けます。

43. 計量器等の取付け
(1) 必要な計量器、その付属装置(計量器箱および計量情報を伝送する為の通信装置等をいいます。)は、原則として当社の所有とし、当社の負担で取り付けます。ただし、配線・配管工事等でとくに多額の費用を要するものについては、お客さまの所有とし、お客さまの負担で取り付けていただくことがあります。
(2) 計量器、その付属装置の取付位置は、適当な計量ができ、かつ、検査ならびに取付けおよび取外し工事が容易な場所とし、お客さまと当社との協議によって定めます。
(3) 計量器、その付属装置の取付場所はお客さまから無償で提供していただきます。また、(1)によりお客さまが施設した設備については、当社が無償で使用できるものといたします。
(4) お客さまの希望によって計量器、その付属装置の取付位置を変更する場合には、当社は、実費ならびにその支払いに必要な手数料を申し受けます。

Ⅷ 保 安
44. 保安の責任
当社は、計量器等需要場所内の当社の電気工作物について、保安の責任を負います。

45. 保安等に対するお客さまの協力
(1) 次の場合には、お客さまからすみやかにその旨を当社に通知していただきます。この場合には、当社は、ただちに適当な処置をいたします。
イ お客さまが、引込線、計量器等その需要場所内の当社および所轄の電力会社の電気工
作物に異状もしくは故障があり、または異状もしくは故障が生ずるおそれがあると
認めた場合
ロ お客さまが、お客さまの電気工作物に異状もしくは故障があり、または異状もしくは
故障が生ずるおそれがあり、それが当社の計量器もしくは所轄の電力会社の設備に
影響を及ぼすおそれがあると認めた場合
(2) お客さまが当社または所轄の電力会社の計量器等の電気工作物等に直接影響を及ぼすような物件の設置、変更または修繕工事をされる場合、当社に事前に通知していただき協議させていただきます。なお、保安上緊急に変更または修繕工事をされた場合には、その内容を直ちに当社に通知していただきます。

Ⅸ 反社会的勢力との取引排除
46. 反社会的勢力との取引排除
当社およびお客さまは、以下の各号について表明し、保証するものとします。
(1) 自己、または自己の役員、重要な地位の使用人これに順ずる顧問等、経営に実質的な影 響力を有する株主等(以下「自己の役員等」といいます。)が、暴力団、暴力団員、暴力団関係企業・団体またはその関係者、その他反社会的勢力(以下総称して「反社会的勢力」といいます。)ではなく、過去にも反社会的勢力でなかったこと、また今後もそのようなことはないこと。
(2) 自己、または自己の役員等が、反社会的勢力と社会的に非難されるべき関係を有しておらず、また今後もそのようなことはないこと。
(3) 自己、または自己の役員等が、反社会的勢力を利用していないこと、また今後もそのようなことはないこと。
(4) 自己、または自己の役員等が、反社会的勢力に対して資金等を提供し、または便宜を供与するなど、反社会的勢力の維持運営に協力し、または関与していないこと、また今後もそのようなことはないこと。
(5) 当社およびお客さまは、自らまたは第三者を利用して、相手方および相手方の役職員、株主、関係会社、親会社、顧客、取引先等の関係先等(以下「関係先等」といいます。)に対し暴力的行為、詐術、脅迫的言辞を用いず、相手方および相手方の関係先等の名誉や信用を毀損せず、相手方および相手方の関係先等の業務を妨害しないこと。

47. 契約の解除
当社は、お客さまが次の各号の一に該当する場合、36(需給契約の廃止)によらず需給契約を解除することができます。
(1) お客さまが暴力団、暴力団員、暴力団関係企業・団体またはその関係者、その他反社会的勢力(以下「暴力団等反社会的勢力」といいます。)であると判明した場合。
(2) お客さまが、46(反社会的勢力との取引排除)の表明保証に反していることが判明した場合。
(3) お客さまが当社との取引に関して、脅迫的な言動をし、または暴力を用いたとき、もしくは風説を流布し、偽計を用いまたは威力を用いて、当社の信用を毀損し、または当社の業務を妨害したとき、その他これらに類する行為を行った場合。
(4) お客さまが当社の従業員その他の関係者に対し、暴力的要求行為を行い、あるいは合理的範囲を超える負担を要求した場合。

附 則
約款は、平成 28 年 4 月 1 日から実施いたします。

2. 供給電圧と計量電圧が異なる場合の取扱い
使用電力量または最大需要電力は、当分の間、やむをえない場合には、供給電圧と異なった 電圧で計量いたします。この場合は、使用電力量または最大需要電力は、計量された使用電 力量または最大需要電力を、供給電圧と同位にするために原則として3パーセントの損失率によって修正したものといたします。

3. 再生可能エネルギー発電促進賦課金単価の適用開始
別表 1(再生可能エネルギー発電促進賦課金)(1)に定める再生可能エネルギー発電促進賦 課金単価は、電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法(以下 「再生可能エネルギー特別措置法」といいます。)その他の関係法令等に定めるところにしたがい、原則として、平成 24 年 7 月 1 日以降に使用される電気に適用されるものとし、当該電気以外の電気には適用いたしません。

4. 再生可能エネルギー発電促進賦課金についての特別措置
再生可能エネルギー特別措置法附則第9条第1項に定める電気の使用者に該当するお客様 の再生可能エネルギー発電促進賦課金は、再生可能エネルギー特別措置法その他の法令関係法令等に定めるところにしたがい、別表 1(再生可能エネルギー発電促進賦課金)(3)の 規定にかかわらず、零円といたします。

5. 料金についての特別措置〔太陽光発電促進付加金〕
料金は、約款 13(料金)の規定にかかわらず、約款 13(料金)の規定によって料金として算定された金額に、(1)によって算定された太陽光発電促進付加金を加えたものといたします。

(1) 太陽光発電促進付加金
太陽光発電促進付加金は、その1月の電力量に九州電力株式会社が定めるその1月の太陽光発電促進付加金単価を乗じて算定された金額といたします。

(2) 料金その他の支払方法
料金が支払期日までに支払われない場合には、約款 13(料金)(2)にかかわらず、支払期日の翌日から起算して支払いの日に至るまで、料金から、消費税等相当額(消費税法の規定により課される消費税および地方税法の規定により課される地方消費税に相当する金額をいいます。)からイおよびロの算式により算定された金額の合計を差し引いたもの、再生可能エネルギー発電促進賦課金ならびに太陽光発電促進付加金を差し引いた金額に年10パーセントの割合(閏年の日を含む期間についても、365日当たりの割合といたします。)を乗じて算定してえた延滞利息をお客さまから申し受けます。
なお、消費税等相当額ならびにイおよびロの算式により算定された金額の単位は、1円とし、19その端数は、切り捨てます。
また、延滞利息は、原則として、お客さまが延滞利息の算定の対象となる料金を支払われた 直後に支払義務が発生する料金とあわせてお客さまから支払っていただきます。

イ 再生可能エネルギー発電促進賦課金×8/108

ロ 太陽光発電促進付加金×8/108



別 表

1 再生可能エネルギー発電促進賦課金
(1) 再生可能エネルギー発電促進賦課金単価
再生可能エネルギー発電促進賦課金単価は、再生可能エネルギー特別措置法第16条第 2項に定める納付金単価に相当する金額といたします。

(2) 再生可能エネルギー発電促進賦課金単価の適用
(1)に定める再生可能エネルギー発電促進賦課金単価は、再生可能エネルギー特別措置法第16条第2項に定める賦課金の額の算定の対象となる電気に適用いたします。

(3) 再生可能エネルギー発電促進賦課金の算定
イ 再生可能エネルギー発電促進賦課金は、その1月の使用電力量に(1)に定める再
生可能エネルギー発電促進賦課金単価を適用して算定いたします。
なお、再生可能エネルギー発電促進賦課金の単位は、1円として、その端数は、切
り捨てます。
また、予備電力の再生可能エネルギー発電促進賦課金は、常時供給分の再生可能エ
ネルギー発電促進賦課金とあわせて算定いたします。

ロ 再生可能エネルギー特別措置法第17条第1項の規定により認定を受けた事業者に
係るお客さまの再生可能エネルギー発電促進賦課金は、再生可能エネルギー特別措
置法その他の関係法令等に定めるところにしたがい、イにかかわらず、イによって
再生可能エネルギー発電促進賦課金とした金額から、当該金額に再生可能エネルギ
ー特別措置法第17条第3項に規定する法令で定める割合を乗じて得た金額(以下
「減免額」といいます。)を差し引いたものといたします。
なお、減免額の単位は、1円とし、その端数は、切り捨てます。
また、お客さまの事務所が再生可能エネルギー特別措置法第17条第1項の規定に
より認定を受けた場合、または再生可能エネルギー特別措置法第17条5項もしく
は第6項の規定により認定を取り消された場合は、すみやかにその旨を当社に申し
出ていただきます。

2 燃 料 費 調 整
(1)燃料費調整額の算定
イ 平均燃料価格
原油換算値1キロリットル当たりの平均燃料価格は、通関統計の輸入品の数量および価額の値にもとづき、次の算式によって算定された値といたします。
なお、平均燃料価格は、100円単位とし、100円未満の端数は、10円の位で四捨五入いたします。

平均燃料価格=A×α+B×β+C×γ
A=各平均燃料価格算定期間における1キロリットル当たりの平均原油価格
B=各平均燃料価格算定期間における1トン当たりの平均液化天然ガス価格
C=各平均燃料価格算定期間における1トン当たりの平均石炭価格
α=0. 1490
β=0. 2575
γ=0. 7179
なお、各平均燃料価格算定期間における1キロリットル当たりの平均原油価格、1トン当たりの平均液化天然ガス価格および1トン当たりの平均石炭価格の単位は、1 円とし、その端数は、小数点以下第1位で四捨五入いたします。
ロ 燃料費調整単価
燃料費調整単価は、次の算式によって算定された値といたします。
なお、燃料費調整単価の単位は、1銭とし、その端数は、小数点以下第一位で四捨五入いたします。
(イ) 1キロリットル当たりの平均燃料価格が 33,500 円を下回る場合

燃料費  =  (33,500円-平均燃料価格) ×  (2)の基準価格 
調整単価                         1,000

(ロ) 1キロリットル当たりの平均燃料価格が 33,500 円を上回る場合

燃料費  =  (平均燃料価格-33,500円) ×  (2)の基準価格 
調整単価                         1,000

ハ 燃料費調整単価の適用
各平均燃料価格算定期間の平均燃料価格によって算定された燃料費調整単価は、その平均燃料価格算定期間に対応する燃料費調整単価適用期間に使用される電気に適用いたします。
(イ) 各平均燃料価格算定期間に対応する燃料費調整単価適用期間は、次のとおりといたします。



平均燃料価格算定期間 燃料調整単価適用期間
毎年1月1日から
3月31日までの期間 その年の6月1日から
6月30日までの期間
毎年2月1日から
4月30日までの期間 その年の7月1日から
7月31日までの期間
毎年3月1日から
5月31日までの期間 その年の8月1日から
8月31日までの期間
毎年4月1日から
6月30日までの期間 その年の9月1日から
9月30日までの期間
毎年5月1日から
7月31日までの期間 その年の10月1日から
10月31日までの期間
毎年6月1日から
8月31日までの期間 その年の11月1日から
11月30日までの期間
毎年7月1日から
9月30日までの期間 その年の12月1日から
12月31日までの期間
毎年8月1日から
10月31日までの期間 翌年の1月1日から
1月31日までの期間
毎年9月1日から
11月30日までの期間 翌年の2月1日から
2月末日までの期間
毎年10月1日から
12月31日までの期間 翌年の3月1日から
3月31日までの期間
毎年11月1日から
翌年の1月31日までの期間 翌年の4.月1日から
4月30日までの期間
毎年12月1日から翌年の2月28日までの期間(翌年が閏年となる場合は、翌年の2月29日までの期間) 翌年の5月1日から
5月31日までの期間


ニ 燃料費調整額
燃料費調整額は、その 1 月の使用電力量にロによって算定された燃料費調整単価
を適用して算定いたします。

(2)基準単価
基準単価は、平均燃料価格が1,000 円変動した場合の値とし、次のとおりといたします。

1キロワット時につき(特別高圧)
1キロワット時につき(高圧) 16銭3厘(税込)
16銭6厘(税込)









この需給約款は平成 28 年 4 月 1 日より施行するものとします。